2024年8月最新!おすすめの営業ツール10選と選び方を解説
営業ツールは、CRM(顧客関係管理)、SFA(営業支援システム)、MA(マーケティング・オートメーション)の3つの領域に大別できます。この記事では、おすすめの営業ツール10選と選び方を解説します。
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営業ツールとは?
営業ツールとは、顧客の獲得から成約までの一連の流れにおける「作業負担の軽減」「マネジメントの効率化」「データ活用の促進」などを実現するITツールのことです。主に、営業活動にかかわる部門(営業・マーケティング)で活用されます。
営業活動についての詳細は、以下の記事を参考にしてください。
働き方の見直しや、デジタル技術の活用が進んだ現代において、従来の営業手法は通用しなくなりつつあります。実際、時代にあわせた業務改革を行ってこなかった営業組織では、以下のような問題を抱えていることも少なくありません。
- 非効率な作業に時間を取られ、コア業務に集中できない
- 顧客データを収集・分析できず、経験と勘のみに頼った意思決定を行っている
- 情報共有がうまくいかず、業務の属人化が発生している
このような課題を解決するひとつの手段が、営業ツールの活用です。
営業ツールを用いて業務効率化を図ることで、組織の生産性が向上し、企業全体の売上向上につながります。
営業の生産性を向上させる具体的な取り組みについては、以下の記事を参考にしてください。
参考:営業の生産性を向上を実現させる取り組みとは?業務改善のための方法
営業ツールの種類
営業ツールは次の3つの領域に分類できます。それぞれ目的が異なるため、まずは概要と3つの領域の違いを押さえましょう。
CRM(顧客関係管理)
CRM(Customer Relationship Management)とは、社内に存在する顧客情報を一元管理し、顧客の状況に合わせて適切なアプローチを行うことで、満足度やロイヤルティの向上をはかることです。
CRMツールの主な機能は、顧客の属性や購買履歴、接触履歴といったデータを管理することです。蓄積したデータを分析・活用するためのマーケティング機能も備わっています。また、ツールによってはメルマガ配信などマーケティングの施策まで実行可能です。
後ほど紹介するSFA(営業支援システム)は主に営業部門で、MA(マーケティング・オートメーション)ツールは主にマーケティング部門で使用されますが、CRMは部署を越えて社内に散らばる顧客情報を一元管理できるのが大きな特徴です。
CRMツールについてさらに詳しく知りたい場合は、次の資料をご覧ください。
SFA(営業支援システム)
SFA(Sales Force Automation)とは、営業プロセスの一部自動化や案件の進捗管理など、営業活動を効率化するためのシステムです。
案件や商談ごとに、過去のやり取りや費用といった情報を記録します。また、各営業担当者のスケジュールやタスク、売上予測、プロセスの管理といったマネジメントに役立つ機能も豊富に備わっています。
MA(マーケティング・オートメーション)
MA(Marketing Automation)とは、顧客の獲得やリード育成に不可欠なマーケティング業務を自動化し、業務効率を高めるためのツールを指します。
MAの主な機能は、リードの管理・スコアリング機能、リードナーチャリングに必要なランディングページやオウンドメディアの構成、SEOサポートなどです。
営業活動の効率化に役立つおすすめのツール10選
ここでは、営業活動の効率化に役立つおすすめのツール10選を紹介します。なお、価格やプランの情報は2024年8月時点のものです。
個別の製品を見る前に、まずはCRM/SFAの相場や製品群などの全体像を把握したいという方は、製品比較シートをご活用ください。
1. eセールスマネージャー Remix CLOUD
ソフトブレーン株式会社の提供するeセールスマネージャーは、「5,500社以上への導入実績」「定着率95%」を誇る純国産のCRM/SFAツールです。利用形態や機能は、企業の規模や業種に応じてカスタマイズできます。
<料金>
スタンダード | 11,000円/月額(1ユーザーあたり) |
ナレッジシェア | 6,000円/月額(1ユーザーあたり) |
スケジュールシェア | 3,000円/月額(1ユーザーあたり) |
<特徴>
- 入力方法がシンプルなので迷わず使える
- 一度の入力で情報が自動反映される「シングルインプット/マルチアウトプット」
- コンサルティングやサポート体制も充実
2. Sales Cloud
Sales Cloudは、Salesforce社の提供する世界No.1シェアのCRM/SFAプラットフォームです。
<料金(年間契約の場合)>
Starter | 3,000円/月額(1ユーザーあたり) |
Professional | 9,600円/月額(1ユーザーあたり) |
Enterprise | 19,800円/月額(1ユーザーあたり) |
Unlimited | 39,600円/月額(1ユーザーあたり) |
Einstein 1 Sales | 60,000円/月額(1ユーザーあたり) |
<特徴>
- 業界最高水準を誇るアナリティクス機能やインテリジェンス機能を搭載
- 「Einstein」と呼ばれるAIが膨大なデータの抽出や分析を実行
- マルチデバイス対応
3. HubSpot CRM
HubSpotは、世界で22万8,000社以上の導入実績を誇るカスタマープラットフォームです。
マーケティング、営業、カスタマーサービス向けのソフトウェアがすべて、基盤となるCRMデータベースに接続されており、基本的な機能は無料で利用できます。組織の成長に合わせ、段階的に有料エディションへのアップグレードが可能です。
<特徴>
- 直観的で見やすいダッシュボード
- 学習用コンテンツやサポートが充実
- HubSpotのほかのツールと連携可能
4. Adobe Marketo Engage
Adobe Marketo Engageは、世界最大級のMAプラットフォームです。自動化による迅速な施策の立ち上げや、チャネルをまたいだ見込み客の育成などが可能で、行動データを蓄積することによる最適な顧客体験を設計できます。
<料金>
要問い合わせ
<特徴>
- 複数のチャネルをまたいで顧客と会話できる「クロスチャネルマーケティング」
- パーソナライズされたコンテンツの作成
- 営業部門とマーケティング部門の連携
5. JUST.SFA
JUST.SFAは、自社オリジナルのSFAをノーコードで構築できるのが魅力のSFAです。導入後に営業の現場で自由にカスタマイズできるため、スモールスタートが可能です。
<料金>
要問い合わせ
<特徴>
- 新規開拓・ルートセールスなど営業スタイルに合わせたSFAを柔軟に構築可能
- 外部システムとのスムーズな連携
- 充実のサポート体制
6. Zoho CRM
Zoho CRMは、世界25万社以上が利用するCRM/SFAです。AIによる見込み客の確度予測やマルチチャネルコミュニケーションなどの充実した機能が、月額1,680円から利用できます。初期費用や機能拡張のためのオプション料金もかかりません。
<料金>
スタンダード | 1,680円/月額(1ユーザーあたり) |
プロフェッショナル | 2,760円/月額(1ユーザーあたり) |
エンタープライズ | 4,800円/月額(1ユーザーあたり) |
アルティメット | 6,240円/月額(1ユーザーあたり) |
<特徴>
- 使いたい機能や企業規模で選べるシンプルな料金体系
- 直感的に使える優れたUI/UX
- 充実のサポート体制
7. Kintone
Kintoneは、あらゆる業務をノーコードでアプリ化できるツールです。顧客情報や案件情報をチームで共有可能で、モバイル対応しているため、外出先から日報提出などの作業も行えます。
<料金>
スライトコース | 1,000円/月額(1ユーザーあたり) |
スタンダードコース | 1,800円/月額(1ユーザーあたり) |
ワイドコース | 3,000円/月額(1ユーザーあたり) |
<特徴>
- ノーコードで作成できるアプリであらゆる業務を効率化
- 蓄積した情報を絞り込みで検索可能
- データのグラフ化や紐づけも簡単
8. SATORI
SATORIは、導入実績1,500社以上のMAツールです。顧客獲得に強みを持ち、Webサイト内の行動履歴から、名前のわからない見込み客へのアプローチも行えます。
<料金(年間契約の場合)>
初期費用300,000円+月額148,000円
<特徴>
- 見込み客の獲得・育成・管理をワンストップで実現
- 見込み客の行動とスコアを可視化し営業効率をアップ
- 充実のサポート体制
9. Sansan
名刺管理ツールとして高いシェアを誇るSansanは、営業DXサービスへと進化しています。営業活動に必要なあらゆる顧客情報を、データベースで一元管理できます。
<料金>
要問い合わせ
<特徴>
- 100万件以上の企業情報を事前登録
- 蓄積したデータから精度の高い仮説の立案が可能
- マルチチャネルに対応したマーケティング機能
10. Mazrica Sales
株式会社マツリカが提供するMazrica Salesは、営業現場の利便性を第一に考えて設計されたCRM/SFAです。顧客管理や案件管理といったCRM/SFAの基本機能に加えて、行動管理機能やメールの一斉送信機能など、マーケティングに役立つ機能も充実しています。
<料金>
Starter | 27,500円~/月額 |
Growth | 110,000円~/月額 |
Enterprise | 330,000円~/月額 |
<特徴>
- AIによるリスク分析や類似案件のアドバイス
- 案件はボードで直感的に管理可能
営業ツールを選ぶときのポイント
最後に、営業ツールを選ぶときのポイントを紹介します。
導入実績が豊富なツールを選ぶ
導入実績が豊富なツールは、それだけ多くのユーザーから支持されているということです。使用方法がわからない場合も、Web上に情報が数多く公開されていることが多いため、すみやかに解決できるでしょう。
無料トライアルで実際に操作してみる
CRM/SFAは、営業やマーケティングの現場で日々、使用することになります。そのため、ストレスなく使用できることが重要です。無料トライアルを活用し、現場で実際にツールを使用することになる担当者に操作性を確認してもらいましょう。
導入後のフォロー体制もチェックする
新しいツールは、いかに定着させるかが導入のポイントになります。フォロー体制が手厚いツールであれば、導入から定着、活用まで適切なサポートを受けることが可能です。
営業ツールで業務効率化と売上アップを実現しよう
営業ツールは、営業現場の作業効率化とマネジメントの効率化を同時に実現できるのが大きな魅力です。
また、リアルタイムの情報を一元管理することで、顧客に対して適切なアプローチが可能になるため、満足度やロイヤルティの向上も期待できます。結果的に、売上アップも実現できるでしょう。
本記事を参考に、自社の目的に合ったツールの導入を検討してください。
営業ツールに関するよくある質問
Q1:営業ツールにはどのような種類がある?
営業ツールは、CRM(顧客関係管理)・SFA(営業支援システム)・MA(マーケティング・オートメーション)の3つに分類できます。SFAは営業部門、MAはマーケティング部門で主に使用するツールで、顧客情報を一元管理するCRMは部門横断で使用するのが一般的です。
Q2:営業ツール導入の効果は?
業務効率化による手間やコストの削減、顧客満足度向上による売上アップなどが期待できます。
[集客]→[見込み客フォロー]→[販売・見極め]→[ファン化]といった営業プロセスを改善することにも役立つでしょう。
参考:【図解】営業プロセスの基本を解説!売れる仕組み4ステップとは?
Q3:営業ツールを選ぶときのポイントは?
導入実績が豊富なツールを選び、無料トライアルで実際に操作してみましょう。導入後のフォロー体制もツールを定着させるうえで重要です。