働き方の変革は必須!企業経営に必要な2つの目線
企業を経営していると必ず突き当たる壁がいくつか出てきます。
壁は社内での問題や社会で起こる変化によって作られ、その問題ごとに働き方の変革を経営者は求められるのです。
しかし、歴史が長い企業にしかり創設間もない企業にしかり、会社の変革を行うには多大な労力と根気が必要になります。
中には簡単に変革を行おうとすればバッシングを受ける雰囲気もあるでしょう。
変革を考えている経営者は、2つの視点を持つことで変革に前向きに取り組めるはずです。
その2つの視点について紹介しましょう。
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「働き方改革」は日本の成長戦略の柱!
内閣府から「働き方改革実行計画」が平成29年3月28日に発表されました。
日本の経済はアベノミクスによりある程度回復を見せましたが、これからより働く環境を整え、ワークライフバランスを整えていくのが狙いです。
労働環境が整うことで、性別に関係なく労働人口を確保することにつながります。
また、働き方が変わり、仕事とプライベートのバランスが整うことで、社会問題となっている少子化や男性の家庭参加の促進、女性のキャリア育成などを解決する糸口が見えてくることが期待されます。
そのため、より誰でも活動しやすい社会になることを目指して柔軟な働き方ができる社会が求められているのです。
徐々にその流れは民間企業に反映されており、2017年時点で働き方改革を支援するツールの開発や大手企業が新しいスタイルの働き方を提供していることがニュースなどで取り上げられるようになりました。
しかし、なかなか新しい制度を取り入れるのが難しい昔ながらの企業も少なくありません。
※参考:http://www.kantei.go.jp/jp/headline/pdf/20170328/01.pdf
「なぜ」働き方の変革が必要なのか?
現在の経営は問題なく、黒字で業績も良いと感じている経営者は多いかもしれません。
もちろん会社を健全に経営している企業も多くあるでしょう。
しかし、経営者が見えないところで問題が発生している場合もあるため、企業としては常に目標や手段を定め、変革を行っていく必要があります。
また、労働環境の悪化や労働生産性が他の企業に比べて低いなどの問題、自社より強みが多い会社が進出してくることや労働人口が減少したときに生き残れる会社であるのかを考えることは、経営者にとって会社存続をするために必要なことであるといえるでしょう。
そのようなトラブルに備えている企業でなければ長期的に企業を存続していくのは難しくなります。
働き方変革は企業が生き残るために必要な成長戦略であり、自社の欠点や問題を乗り越え強い企業を作るのに必要なことなのです。
働き方変革が上手くいかない理由
働き方変革を自社で取り組もうとしても、上手くいかないと感じている経営者は多いのではないでしょうか。
これは昔ながらの働き方に慣れてしまっていることや、古い体制に企業が凝り固まっているために社風を変えにくいのも一つの理由です。
長年企業に勤めている人の中には、会社で与えられた仕事のみを行っており、社内や社外に興味を持たない人も少なくありません。
また、経営者も企業が抱える問題を従業員に伝える場を作っていないことが考えられます。
そのため、社内に問題意識を持つ人が少なくなり、結果として問題解決に至らないケースがあります。
また、日本の企業は縦社会が多く、上司に意見を言えない雰囲気がある職場も未だに多いです。
それと同時に、短時間労働や在宅勤務など自由な働き方への理解がない人も多くいます。
このような考え方を払拭しなければ、働き方の変革は難しいでしょう。
ICTの活用で働き方変革を可能に!
2020年時点で働き方変革をするための技術はめまぐるしく進化をとげています。
そのうちの一つがICT(Information and Communication Technology)です。
ICTはパソコンやスマートフォン、タブレットなどを使用して、ネットワークがオンラインならいる場所を選ばずに情報の共有やサービスを行うことができるシステムです。
そのため、あらゆる事務処理はネットを通じて行え、会議などもデバイスとネットワークがあれば場所を選ばずに行うことができます。
出先でも、顧客にサービスを提供することや上司への報告が可能です。
ICTのメリットは、時間や場所を選ばずに連絡や報告ができ、情報伝達を迅速に行えることです。
そのためICTを取り入れることで、従業員の職場環境を整える役割やビジネススピードを速めることができるのです。
また、伝達がスピーディーになることで、人件費の削減や生産性の効率化も図れます。
組織を根底から見直す必要性も
ICTが便利なものであることは理解できますが、ときには企業の就業規則など根底にあるものを変えていくことも大切です。
ICTをいくら取り入れても、昔ながらの風習に捉われていたり、雰囲気が変わらないままであったりすると効率化や業務の変革は行われません。
時代に沿った新しい方針を打ち出し、抜本的に企業を変えていくことも大切なことです。
新たなツールを取り入れても、企業内の雰囲気が変わらずに従業員や幹部がついてこなければツールに投資をした意味がなくなってしまいます。
本当に企業を変革したい場合は経営者が先頭に立ち、会社を率いていくことが何よりも大切なのです。
会社の問題を経営者だけが抱え込まず、会社全体で把握し、全員で一丸となりトラブル回避に取り組むことで強い組織になり働き方にも変革が訪れるようになるでしょう。
働き方変革はトップダウンが必要!
働き方変革を行うには、ツールを上手に活用することと企業のトップが率先して変革に取り組んでいく姿勢が必要になってきます。
2つを同時に使いこなすことで、組織は劇的に変わっていくはずです。
企業を根底から変え、時代に負けない経営をしていくのはとても根気を要し、苦労が絶えないはずです。
しかし、企業のトップが行う努力によって、会社は変わり、その後も存続できる強い会社を作ることができます。
何事にも恐れず、ぶれない会社を作るためにも率先して働き方改革に挑んでいきましょう。
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