深刻な残業問題!発生の原因と対策まとめ
残業は多くの企業が共通して抱える問題です。
長時間労働を勤勉の証とする考えがはびこる世の中ですが、実際のところ残業によってもたらされる損害が大きい企業も存在しています。
テレビなどでは労働について議論される様子が日常的に見られるようになり、残業問題は決して放置できない深刻な問題であることが明らかとなってきました。
従来の働き方に対する認識を改め、自分と周囲の人間が本当の意味で良い働き方ができるように残業問題の原因から解決方法まで探っていきましょう。
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問題視されるのはなぜ?残業問題とは一体?
労働基準法では従業員に1日8時間、1週40時間以上労働させてはならないと定められており、この法律が定めた労働時間を法定労働時間と呼びます。
法定労働時間を超えて行われた労働が残業です。
残業が問題視される理由は、労働に拘束されるあまり心身を損ない、従業員の生活が崩壊してしまうことにあります。
残業が多い会社では多くの従業員が退職し、新しい従業員を雇うために人件費がかさみます。
また、費用削減のために上司がサービス残業を強制するなど、負の連鎖が強まるばかりです。
業績にも影響する?社員が残業をするデメリット
人間の集中力は長くは続かず、持続時間は1時間程度といわれています。
それにも関わらず、社会人は1日8時間働くことを日常とし、さらに残業をこなそうとします。
長時間働くことで的確な仕事ができるとは限りません。
疲労した状態ではミスする可能性が高まり、残業の疲れは次の日にも影響するため、連日集中力が低下したまま効率の悪い仕事を行うことになります。
また法定労働時間を超えた残業の支払いは割増になるので、残業を行う人数と時間数が多いほど会社には負担がかかり、経営が危うくなることもあり得ます。
そもそも残業が起こるのはどうして?発生してしまう原因
残業が発生する要因として、作業効率の悪さがあげられます。
作業を始める前に、業務の具体的なゴールを決めているか、計画に基づいて予定通りに作業を進められているか、冷静に確認を行う必要があります。
頭が混乱したままがむしゃらに作業を行っても、自身でも着地点を把握できず、周囲が求める形とは違うものになり、初めからやり直しになってしまうこともあるでしょう。
また、情報の整理や周囲への確認が重要なことは誰もが頭では理解しているかもしれません。
しかしわかっていても、作業量が膨大である場合や周囲の人間も自身と同様に多忙の場合、熟考する時間を確保できず、乱雑な仕事の仕方へ流されてしまうことで作業がはかどらないということも考えられます。
このような事態が改善されないと、残業して当たり前という認識が従業員の中に定着してしまい、結果として多大な時間が過ぎていくのです。
残業を減らすために!会社が行うべき改善策
組織で働く以上、従業員個人が業務体制を変えたいと思っても改善には限界があります。
会社全体が残業に対する意識を改め、残業の少ない環境を長期的に維持するには、影響力のある管理職やリーダーこそが工夫を行う必要があるでしょう。
部内会議やグループミーティングを行う習慣があれば、従業員それぞれの近況を詳しく確認でき、目で見て把握できない点にも気づくことができます。
そこで日頃どんな作業に多く時間を取られているか、どんなトラブルを抱えているか、減らせる作業はないか、一人一人と話し合います。
解決策が見えた場合には実行してもらい、次回の会議で状況が改善されたか確認します。
残業を減らすための取り組みは非常に手間がかかることですが、一時的なもので終わらせず、継続して努力を積み重ねていかなくてはなりません。
作業を簡略化するにはSFA(営業支援ツール)、CRM(顧客管理ツール)の導入も検討すると良いでしょう。
すでに導入している企業は数多く、作業の円滑化に有効活用されています。
主な製品特長に、顧客管理・分析、プロセス管理、人脈管理などがあげられます。
既に導入しているにもかかわらず作業が軽減されない場合は再度機能の見直しや、他社のツールとの比較が必要です。
残業が減ったのに業績向上!企業の成功事例
SFA・CRMツールを導入した企業は作業効率化と残業問題の改善に成功しています。
法人向け福利厚生代行サービスをはじめとする事業を展開する株式会社ベネフィット・ワンもツールを導入しています。
営業部員は外出先から情報共有・進歩報告を行うことができ、報告のための帰社が不要となったことにより、労働時間の短縮に繋がりました。
ツールの活用前に比べ残業時間は30%も削減されています。
ツールを導入しているその他の企業でも、導入前は数時間要していた数字の集計を瞬時に可視化でき、従業員同士のスムーズな意思疎通が可能になったことで会議の開催回数が減り、さまざまな作業において所要時間が削減されました。
残業問題の克服で社員も会社も喜ぶ環境に!
残業問題に苦しんでいても、声を上げられない人はあちこちに存在します。
残業時間が削減され、多くの人が健やかな生活を送ることができれば社内の空気が明るく変わっていくでしょう。
従業員が心の底から望む職場は、疲労や不満から解き放たれ、やりがいのある仕事に精一杯取り組める環境です。
自身の中に残業問題を解消したいという想いがあるのなら、少しずつ行動に移してみましょう。
周囲にも同じ想いで協力してくれる人が現れます。
残業のない職場が実現されれば、従業員にとっても会社にとっても、嬉しい毎日が送れるはずです。