NIコンサルティングのSales Force Assistantとは? その特徴から評判・口コミ・価格についても解説
近年の営業活動は「企業組織全体での営業活動」が基本です。
それは、営業活動におけるノウハウや経験、顧客情報や商談情報などのあらゆるデータを蓄積・共有することで、組織全体の営業効率化やボトルネックを発見できるためです。
そして、そこで大きな力を発揮するのがSFAです。
ただ、現在ではさまざまなベンダーがSFAを提供しているため「どのSFAが自社に適しているのかわからない」という担当者も多いのではないでしょうか。
今回は、約30年の経営コンサル実績を持つNIコンサルティングのSFAについて、その特徴から評判・口コミ・価格についても解説します。
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NIコンサルティングとは
NIコンサルティングとは、コンサルティング事業とコンサルティングパッケージ事業などを展開する企業です。
1991年に設立され、経営における戦略・戦術・人材教育のコンサルティングとITツールを融合させた、経営力と営業力を支援しています。
特に、コンサルティングパッケージ事業では「可視化経営システム」として、VMS(Visibility Management System)を提供しており、SFA・CRM・グループウェアなどの幅広いシステムを連携させれば、営業支援や経営全体を可視化できる仕組みが構築できます。
NIコンサルティングが提供する可視化経営システム(VMS)の全体像
NIコンサルティングのVMSは、8つのシステムを自由に連携させ、自社に適した「可視化経営システム」として運用できるパッケージソリューションです。
VMSで連携できるシステムには以下があります。
NI Collabo 360
Ni Collabo 360は、多機能なグループウェアです。
PCやスマートフォン、タブレットにも対応しているので、社内外のどこからでもアクセスでき、いつでもどこでもスケジュール管理やワークフロー、経費精算からプロジェクト管理を行えます。
現代のテレワークにも有用なグループウェアだといえるでしょう。
MapScorer
MapScorerは、VMSに連携されたシステムから収集されるデータを自動集計して、可視化する経営支援ツールです。
企業全体の情報や目標達成情報をモニタリングできます。
Approach DAM
Approach DAMは、蓄積された顧客情報から、見込み客の発掘や育成支援をするシステムです。
見込度や信頼度を高めるために最適なアクションを自動化できます。
nyoibox
nyoiboxは、情シス担当者が不在でも、業務に必要なデータベースを簡単に作れるクラウド型データベースです。
データの登録や共有、集計やグラフ化までをマウス操作だけで完結できます。
顧客の声
顧客の声は、営業の最前線で拾われる顧客の生の声(クレームやその他の情報)をリアルタイムに全社共有できます。
顧客の声を蓄積し、社内で共有・分析後、商品やサービスの向上につなげるサイクルをタイムリーに行えるようになります。
Sales Billing Assistant
Sales Billing Assistantは、WEB上で請求書を配信できるシステムです。
請求書の郵送をWEB配信に切り替えられるので、印刷の手間や郵送コストを削減できます。
Sales Quote Assistant
Sales Quote Assistantは、WEB上で見積書の作成ができるシステムです。
AIが搭載されている本システムでは、見積書作成のミス予防や商品登録のアシスト機能などがあります。
Sales Force Assistant
Sales Force Assistantは、NIコンサルティングのSFAです。
詳細な機能については後述しますが、業務スタイルごとに選択できる6つのタイプに分かれていることや、AI秘書機能が搭載されているなどの特徴があります。
これら各システムは、自社の業務に必要なシステムを連携させて利用でき、業務の効率化はもちろん、企業経営にも有用なシステムとしてさまざまな企業への導入実績があります。
NIコンサルティングの「Sales Force Assistant(SFA)」とは】
NIコンサルティングのSales Force Assistant(SFA)は、上述の可視化経営システム(VMS)に連携できるシステムのひとつであり、営業実績や商談内容、顧客情報などを可視化するためのツールです。
NIコンサルティングのSFAは、営業スタイルにあわせて6つの製品の中から選択できます。
各タイプのSFAは、それぞれのスタイルに最適化された機能を有していますので、自社に適したSFAを選択できることも大きな特徴です。
「Sales Force Assistant」シリーズ6種類の違い
NIコンサルティングのSFAは、以下のタイプに分かれています。
タイプ | 製品名 |
---|---|
案件営業型 | Sales Force Assistant 顧客創造 |
ルート営業型 | Sales Force Assistant 顧客深耕 |
案件・ルート併用型 | Sales Force Assistant 深耕創造 |
案件・リピートサイクル型 | Sales Force Assistant 顧客創造R |
案件・ルート・リピートサイクル型 | Sales Force Assistant 顧客深耕R |
非営業部門_業務改善型 | Sales Force Assistant ABM |
また、それぞれの製品には以下のような特徴があります。
Sales Force Assistant 顧客創造
案件営業向けのシステム。
主に長期で開拓する新規顧客への営業進捗をタイムリーに共有し、受注見込を一覧できるため案件の取り逃がしをなくします。
Sales Force Assistant 顧客深耕
ルート営業向けのシステム。
訪問管理や競合情報はもちろん、商品情報やターゲットリストなどを管理・共有します。
Sales Force Assistant 深耕創造
「深耕創造」は、ルート営業管理と案件先行管理を合わせた営業支援システムです。
長期の大型案件を追いかけながら、ルート営業も並行して管理できます。
Sales Force Assistant 顧客創造R
「顧客創造R」は、案件営業および、一定サイクルの案件に最適化されたシステムです。
納入契約書の管理を行えるので、リピートやリプレイスが必要な顧客への再アプローチを逃しません。
Sales Force Assistant 顧客深耕R
「顧客深耕R」は、長期的に追いかける大型案件やルート営業、リピートが必要な案件までをまとめて管理できるシステムです。
顧客管理や商談管理、リプレイスなど商談が発生する案件から商材までをすべて管理できます。
Sales Force Assistant ABM
「ABM」は、上述までの営業部門向けではなく、非営業部門向けのシステムです。
進捗管理や工数管理、日々の営業活動の分析などを支援します。
各業務タイプにあわせたシステムが提供されているので、SFAとしては選択しやすいでしょう。
また、営業管理だけではなく、非営業部門向けのシステムも組み合わせることで、全社的な業務効率化も図れる設計になっています。
NIコンサルティングのSFAにおける特徴
それでは、NIコンサルティングのSFAについて、その特徴をひとつずつみていきましょう。
営業担当者一人ひとりを支援する
営業業務には、受注見込み状況の把握や訪問件数の推移の可視化、案件進捗のチェックや分析など、シーンや営業スタイルに合わせたさまざまな支援が必要です。
また、それぞれにどのようなアシストが必要かは、営業担当者一人ひとり違います。
営業スタイルが違うならば、管理システムに必要な機能も異なるはずです。
このような「一人ひとりの営業スタイルの違い」に対応できるのが、NIコンサルティングのSFAの大きな特徴だといえます。
「AI秘書」がアドバイス
NIコンサルティングのSFAは、コンサルタントの知見とAI(人工知能)を融合させた「Sales Assist Intelligence(SAI)」が魅力的です。
SAIは、営業担当者一人ひとりのAI秘書として活躍します。
たとえば、案件見込み情報や商談の進捗状況、商談内容を学習して、営業活動に最適なアドバイスをしてくれます。
また、営業アプローチや今必要な顧客対応をタイムリーにサポートしてくれるのです。
ゲーミフィケーションの活用
NIコンサルティングのSFAは、業務にゲーム要素を取り入れて「ゲーミフィケーション」を活用できます。
「依存性」や「没頭」など、本来ゲームのマイナス面ととらえられがちな要素を逆手に取り、仕事に応用することで、営業現場に活力が与えられるのです。
ゲーミフィケーションの要素としては、以下が挙げられます。
- やるなと言われてもやってしまう ⇒ 仕事をやるなと言ってもやってしまう
- 時間を忘れてやってしまう ⇒ 時間を忘れて仕事をしてしまう
- 自己効力感を得る ⇒ 仕事でも「やればできる」を経験する
- いつの間にかうまくなる ⇒ 楽しみながらもいつの間にか能力アップ
実際に搭載されているゲーミフィケーションとしては、AI秘書のアバターの衣装を変更できる要素があります。
これは、目標達成によってアバターを育てるというゲーム性の活用です。
顧客の可視化
営業に欠かせないのが顧客の可視化です。NIコンサルティングでは、顧客や人のつながりをひと目で確認できる3つの機能があります。
- カスタマーシート
訪問する顧客と自社の取引状況をひと目で確認できるため、案件情報や売上実績情報はもちろん、商談履歴までチェック可能です。
- コンタクトマップ
顧客と自社のつながりを「担当者単位」でチェックできます。
顧客にコンタクトをとった自社社員とのつながりがマッピングされるため、人間関係や人脈の継承に便利です。
- リレーションマップ
顧客と個人間のつながりについて、顧客同士の関係性をマッピングして可視化します。
顧客Aと顧客Bのパーソン間のつながりを把握できるため、顧客紹介のシーンなどで有用です。
自由に設定できるレイアウト
NIコンサルティングのSFAにログインして表示されるトップページには、各種機能が配置してあります。
つまり、それぞれのITツールが、パーツとして一画面で一覧できるということです。
このトップ画面は、ユーザーの利用シーンや営業スタイルに合わせて自由に配置を変更できます。
操作感や見やすさをユーザーの好みに合わせてレイアウトすれば、業務効率化につながるでしょう。
マルチデバイス対応
NIコンサルティングのSFAは、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットでも利用可能なマルチデバイス対応です。
そのため、利用しているデバイスそれぞれの画面サイズに最適化されます。
また、外出時や移動中にいつでもSFAを確認できるため、情報の閲覧や入力作業が効率的になります。
NIコンサルティングのSFAの評判・口コミ
それでは、NIコンサルティングのSFAについて、実際の評判や口コミをみていきましょう。ここでは、「良い評判・口コミ」と「悪い評判・口コミ」にわけて紹介します。
良い評判・口コミ
まずは、良い評判・口コミです。
- さまざまな情報を一元管理できる
- AI秘書が1人つく
- 毎日、入力するだけ
- エクセルやワードを使っての管理が不要になる
- エクセルのような四則演算を簡易的に行える
- 案件を先行管理することで、会議資料作成の時間も短縮
- 営業個々人の動きや、顧客への対応状況が把握しやすくなる
- 直感的に操作できて使いやすい
- 社内の共有がスムーズにできるようになり、細かなところまで共有できるため、共有漏れが減った
- システムは複雑だが、きちんと構築すればかなり深いところまでデータ管理ができるスグレモノ
参照元)ITreview、ボクシルSaaS – 法人向けSaaSの比較・検索サイト
良い評判・口コミからは、業務の効率化やスムーズな情報共有が可能になるなど、SFAならではの評価が多くみられます。
また、AI秘書など、NIコンサルティング特有の機能も評価されているようです。
悪い評判・口コミ
次に、悪い評判・口コミです。
- ヘルプが説明不足
- スマホ対応のアプリはあるが使いづらい
- 導入時のリソースが類似サービスよりかなりかかる
- サービスが複雑すぎるので担当者でも機能を把握しきれていない
- 最適化に時間がかかる
参照元)ITreview、ボクシルSaaS – 法人向けSaaSの比較・検索サイト
悪い評判・口コミからは、導入時のリソースがかかることや、ヘルプの説明不足などが挙げられています。
機能が多いこともあり、その把握や最適化には時間がかかるようです。
NIコンサルティングのSFA価格と動作環境
それでは最後に、NIコンサルティングのSFA価格と動作環境をみていきましょう。
NIコンサルティングのSFAは、大きく「クラウド」「オンプレミス」に分かれています。
価格
【クラウドの価格】
ここでは、上述した6つの製品についての価格(2021年09月27日時点)のみを抜粋しています。
製品 | 価格(税別) |
---|---|
Sales Force Assistant 顧客創造 | 4,000円/名 |
Sales Force Assistant 顧客深耕 | 4,000円/名 |
Sales Force Assistant 深耕創造 | 3,500円/名 |
Sales Force Assistant 顧客創造R | 4,500円/名 |
Sales Force Assistant 顧客深耕R | 4,500円/名 |
Sales Force Assistant ABM | 2,000円/名 |
※初期費用やオプションについては、公式サイトの最新情報「NI Cloud Service 価格表」にてご確認ください。
【オンプレミスの価格】
オンプレミスについても、上記クラウドと同じく、6つの製品についての価格(2021年09月27日時点)のみを抜粋しています。
オンプレミスに関しては、ユーザーライセンス5名の場合の価格です。
ユーザーライセンスについては5ライセンスから3,000ライセンスまでが用意されています。
製品 | 価格(税別) |
---|---|
Sales Force Assistant 顧客創造 | 300,000円 |
Sales Force Assistant 顧客深耕 | 300,000円 |
Sales Force Assistant 深耕創造 | 200,000円 |
Sales Force Assistant 顧客創造R | 300,000円 |
Sales Force Assistant 顧客深耕R | 325,000円 |
Sales Force Assistant ABM | 150,000円 |
※オプションを含めた最新の価格などについては、公式サイトの「可視化経営システム パッケージ製品価格表」にてご確認ください。
また、その他ベンダーが提供するSFAの費用については、「SFAの費用相場はどのくらい?主な営業支援システムの価格を比較」にて詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
動作環境
次に、NIコンサルティングのシステムにおける全体的な動作環境についてです。
ここでは、可視化経営システムが動作するために必要な、ソフトウェアやハードウェアスペック、そしてクライアントパソコンのスペックを確認しましょう。
【サーバー(ソフトウェア)】
Linux(PostgreSQL版)の場合
- サーバーOS:Red Hat Enterprise Linux 8, 7
- Webサーバー:NI Application WEB Server
- DBサーバー:NI Application DB Server
Windows(SQL Server版)の場合
- サーバーOS:Windows Server 2019, 2016, 2012 R2
- Webサーバー:IIS8.5/IIS10.0
- DBサーバー:SQL Server 2019, 2017, 2016, 2014, 2012
【サーバー(ハードウェア)】
- CPU:2コア/2.0GHz以上(x86 系プロセッサー搭載機)
- メモリ:4GB以上
- ディスク容量:最低 100GB以上
【クライアントパソコン】
- CPU:Intel Core2 Duo(2.2GHz)以上
- メモリ:2GB 以上
- OS:
- Windows 8、8.1、10
- Mac OS X v10.6 以降
- Webブラウザ:
- Chrome
- Internet Explorer 11
- Microsoft Edge
- Mac Safari 10
- 解像度:1024×768 以上
【メールDMサーバー】
- CPU:Intel Core2 Duo(2.2GHz)以上
- メモリ:2GB 以上
- OS:
- Windows Server 2012、2012 R2
- Windows 8、10
- Webブラウザ:Internet Explorer 9 以降
- 解像度:1024×768 推奨
【モバイル端末】
スマートフォン
- iPhone:iOS 11 ~ 15 Safari
- Android:Android 5.0 以降 Chrome for Android
タブレット
- iPad:iOS 11 ~ 15 Safari
- Android:Android 5.0 以降 Chrome for Android
携帯電話
- NTT docomo:docomoSTYLE, docomoPRIME, docomoSMART, docomoPRO 以降(UTF-8 対応機種)
- au:WAP2.0(UTF-8 対応機種)
- SoftBank:Yahoo!ケータイ対応 SoftBank 3G 以降(UTF-8 対応機種)
動作環境の最新情報については、公式サイト「可視化経営システム Global Edition 動作環境表 2」にて確認してください。
まとめ:自社に適したSFAの導入で営業改善と効率化を実現しよう!
NIコンサルティングのSFAは、営業スタイルによってシステムを選択できる点が大きな特徴。
それぞれの営業方法に最適化された機能を把握すれば、最適なシステムを導入できるでしょう。
ただし、サービスの複雑さゆえに慣れるのに時間がかかる、といった声も。
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