ChatGPTの上手な使い方を紹介!ビジネスへの役立て方を解説
2022年のChatGPTの公開以来、生成AIをはじめとするさまざまなAIサービスが注目を浴び、ビジネスへの活用が増えています。日本語にも対応するChatGPTは、2024年になりさらに使いやすくなりました。これからの時代は、AIをうまく活用できる企業が業績を伸ばしやすくなるでしょう。
この記事では生成AIのひとつ、ビジネスにおけるChatGPTの活用に焦点を当てます。業務効率化や業績向上につながる使い方を紹介しますので、ぜひご活用ください。
このページのコンテンツ
ChatGPT(チャットGPT)とは?
引用:ChatGPT公式サイト
まずChatGPTが持つ特徴を、3つの観点から確認していきましょう。2024年に変更された内容もあるので、ぜひご注目ください。なお生成AIについては、以下の記事で解説しています。あわせてご確認ください。
参考:生成AIブームを牽引するOpenAIとchatGPTについて解説
日本語にも対応した対話型のAIサービス
ChatGPT(チャットGPT)は、人工知能(AI)を活用して自然な対話を行うことができるAIチャットサービスです。テキストベースの会話を通じてユーザーとコミュニケーションするための、さまざまな機能を備えています。
たとえば、ローカライズの必要なく多言語に対応できることは、特長の一つです。もちろん日本語にも対応しています。また文章だけでなく、画像認識や画像生成、音声での入力や応答も可能です。パソコンはもちろん、スマートフォンでの利用にも対応しています。
サインアップなしですぐに使える
これまでChatGPTの使用には事前の登録(サインアップ)が必須でしたが、2024年6月時点ではサインアップ無しで使えるように変わりました。ChatGPTの公式サイトにアクセスして、知りたい項目を下部の「ChatGPTにメッセージを送信する」欄に入力すればすぐに回答を得られる利便性は魅力的です。
有料版と無料版の違い
ChatGPTの無料版と有料版の主な違いは、以下の通りです。基本的な機能はすべて無料で利用できますが、システムへの導入や業務効率化では有料版の活用がおすすめです。
プラン | 無料版 | 有料版 |
月額料金 | 無料 | 20ドル~ |
モデルの例 | GPT-3.5、GPT-4o | GPT-4、GPT-4o、GPT-3.5 |
特徴 | ・GPT-3.5を使った質問や回答は無制限(GPT-4oは制限あり) ・データ分析やファイルのアップロードは制限あり | ・データ分析やファイルのアップロードが可能 ・応答速度が無料版よりも速い ・新機能に早い段階でアクセスできる |
ChatGPTで使える主な5つの機能
ChatGPTに問いかけることで、さまざまな情報を得ることが可能です。ここでは主な機能を5つ取り上げ、どのように活用できるか確認していきましょう。
テキストでの質問応答
ChatGPTでは、人間同士の会話に近い自然なやり取りをAIと行うことができます。質問に対しての応答だけでなく、質問の内容からさまざまな推測をして自動でチャットを生成する特徴があります。
文章の作成、要約
ChatGPTは質問のやり取りだけでなく、文章の作成や要約といった機能も備えています。ChatGPTに投げかけた物語の概要や著名な題材をもとに、ストーリーを作成することも可能です。
リストや表の作成
ChatGPTでは、リストや表などの形で情報を視覚的に整理することも可能です。テキストデータの情報処理に優れたAIサービスといえるでしょう。
プログラムの生成
テキスト生成機能の一つとして、指定したプログラムのコード生成を行うことができます。
ChatGPTではゼロからコードを生成するだけでなく、自作のコードをコピー&ペーストして開発を効率化することも可能です。
さまざまな言語の翻訳
ChatGPTを使えば、さまざまな言語への翻訳を行えます。手間と時間をかけず、原文に近い意味での翻訳を行えることは魅力的です。
ChatGPTの使い方は、以下の記事でも解説しています。あわせてご確認ください。
参考:ChatGPTは業務に使えるか?特徴やメリット・デメリットを解説
ChatGPTの注意点と効果的な使い方を紹介
ChatGPTは公式サイトにアクセスすることで、かんたんに始められます。「ChatGPTにメッセージを送信する」欄に知りたい内容や質問文、指示文を入力して送信することで、すぐに回答を得られることは魅力的です。
使い方しだいではリスクもある一方、かんたんな手続きで、より便利に使うことも可能です。ここからは、ChatGPTを効果的に業務に活用する2つのポイントを確認していきましょう。
個人情報や機密情報は入力しない
ChatGPTは入力された履歴を蓄積するとともに、将来の学習データとして使う可能性があります。指示文に機密情報や個人情報を含めると、その内容が競合他社への回答に使われ、画面に表示されるかもしれません。
このような事態になると、自社に大きなダメージをもたらしかねません。ChatGPTには、個人情報や機密情報を入力しないようにしましょう。
回答を鵜呑みにせず、内容の正確性を確認する
ChatGPTの回答内容は、常に正確とは限りません。ときには、もっともらしい嘘をつく場合もあることに注意が必要です。ChatGPTの回答は鵜呑みにせず、内容の正確性をかならずチェックしましょう。
ログインして使う方法にもメリットがある
ChatGPTはログインなしでも使えますが、ログインして使うことで以下のメリットを得られます。
- 履歴を残せる
- 設定を保存でき、ChatGPTが使いやすくなる
- 有料サービスを選べる
上記のメリットを得たい場合はChatGPTでサインアップを行い、アカウントを登録しましょう。メールアドレス登録の他に、GoogleやMicrosoft、Appleのアカウントを連携する方法でも登録が可能です。
ChatGPTを上手に活用する4つのコツ
ChatGPTで意図通りの返答を得るためには、4つのコツを押さえることが重要です。ChatGPTを上手に活用するコツを確認していきましょう。
指示文(プロンプト)をわかりやすく入力する
ChatGPTへの指示文(プロンプト)は、わかりやすく入力することが重要です。できるだけ明確で詳細な文章で指示しましょう。良い例と悪い例を以下に示しましたので、参考にしてください。
- (悪い例):「いくつか教えてください」「実現するための施策を考えてください」
- (良い例):「3つ教えてください」「〇〇を実現するための施策を、具体的な手順とともに設計してください」
文字数や表現方法の指定を指示文に含めることも、よい方法の一つです。上手な指示文の作り方は、以下の記事で解説しています。あわせてご確認ください。
参考:【コピペ可】ChatGPTプロンプト(prompt)とは?書き方のコツや例文を紹介
同じ問いを複数回行い、よりよい回答を選ぶ
同じ問いを行ってもその都度、回答が変わることは、ChatGPTの仕様です。より正確な、または納得できる回答を得たい場合は、同じ問いを複数回行ってよりよい回答を選ぶことも方法の一つです。
他の人に質問する場合と異なり、「何回も同じことを質問するな」と言われないことも、ChatGPTを活用するメリットに挙げられます。
質問を深堀りして、より詳しい回答を得る
ChatGPTは直近の回答を踏まえた質問が可能です。このメリットを活かして質問を深堀りし、より詳しい回答を得られます。知りたい内容を、より深く理解できるでしょう。「その理由を教えてください」「それはなぜですか?」は、深堀りに使う質問の一例です。
参考情報を与える
ChatGPTでは情報の精度を高めるために、情報源のURLやテキストデータをペーストして読み取らせることができます。
直近で読み取った参考情報をもとに回答を生成してくれるため、自分の想定した回答に近いテキストが生成されるようになります。
ChatGPTをビジネスで活用する方法
ChatGPTは、ビジネスのさまざまな場面で活用できます。ここでは5つのケースについて、どのような方法で活用できるか確認していきましょう。
資料やメール文の作成
文章作成の機能を活用すれば、議事録や営業メール、提案書などの資料作成を効率化することができます。
ただ、長文となれば精度の調整も難しいため、できるだけ短い文章作成の業務をChatGPTで効率化すると良いでしょう。
情報の整理や要約
膨大な文字数のテキスト情報をChatGPTに要約してもらうことで、必要な情報を迅速に把握するといったビジネス活用も可能です。
たとえば、市場調査や競合分析、プロジェクト管理など多くの情報処理が求められる場面で役立つでしょう。
顧客対応の自動化
システムを構築すれば、ChatGPTの自然応答機能を活用したチャットボットとして利用することが可能です。
ChatGPTのAIチャットボットは従来のものと比べてより自然な受け答えができるため、特にカスタマーサポートへの活用が効果的です。
アイデアの発想と創造
ChatGPTを壁打ち相手として活用することで、新しい製品やプロジェクトや解決方法のアイデアを創造しやすくなります。
自分では知り得ない多角的な観点から情報を提供してくれるため、新たなアイデアの発見や意思決定の判断をサポートしてくれるでしょう。
データ分析
情報セキュリティには十分注意が必要ですが、ChatGPTでは社内データなどを分析してレポートを作成することも可能です。
ChatGPTにテキストデータを提供することで自動で表にまとめたり、属性ごとにデータを振り分けるといった作業を効率化してくれます。
ChatGPTをうまく活用して業務効率化や売上アップを実現しよう
ChatGPTの活用により、業務効率化や売上アップを実現することが可能です。ChatGPTの特徴を活かして、よりよいビジネスの実現につなげましょう。ChatGPTの活用事例は以下の記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。
参考:ChatGPT(チャットGPT)の活用事例10選【2024年5月版】
営業ラボでは、営業のDXや業務効率化におけるノウハウをまとめた資料を無料で提供しています。以下はDXツールやAIの導入に最適な営業組織の作り方に関する資料ですので、お気軽にダウンロードください。