IMP(インプレッション)はなぜ重要?増やし方や類似する用語との違いを解説
IMPは「インプレッション」の略で、マーケティングでは重要な指標の一つに挙げられています。IMPがどのような意味を持ち、売上の向上にどう役立つか、どうすればIMPを増やせるかという点について詳しく知りたい方も、多いのではないでしょうか?
この記事ではマーケティングや営業でIMPを活用する担当者に向けて、業務で役立つ内容を中心に解説します。IMPを知り、業績アップにお役立てください。
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IMPとはなにか?IMPが示す意味を解説
IMPとは、発信した情報がブラウザやアプリなどでユーザーに表示された回数を指します。出稿する媒体により、IMPの意味は以下のように変わります。
出稿する媒体 | IMPの意味 |
Web広告 | 広告が表示された回数(1つのWebページに広告が2つある場合、IMPは2となる) |
SNS | 投稿・広告が表示された回数 |
動画配信サービス(YouTubeなど) | 動画のサムネイルが画面に表示された回数 |
自然検索(オーガニックサーチ) | Web検索の結果画面で表示された回数 |
インプレッション単価(CPM)はどう決まる?
IMPは、企業が支払う広告費を算定するうえで重要な指標です。この価格には、「インプレッション単価(CPM)」がよく使われます。CPMは1,000回の表示に対する広告費を示し、以下の数式で表されます。
CPM = 広告費 ÷ 広告の表示回数(IMP) × 1,000
コンテンツの一部が表示された場合、IMPとしてカウントされるかどうかは媒体により異なります。広告費にも影響しますので、事前に確認しておくとよいでしょう。
IMPがマーケティングで重視される3つの理由
IMPがマーケティングで重視される背景には、売上の向上や経費削減により、企業の利益に直結する点が挙げられます。主な理由は3つあります。それぞれについて、なぜIMPが重要とされるのか確認していきましょう。
自社製品やサービスが認知され、売上につながる第一歩となる
ユーザーは自身が知る製品やサービスから、購入する製品や契約するサービスを選びます。自社製品を知ってもらえなければ、購入やサービスの契約につながることはありません。
この点で、IMPは重要な指標です。IMPが増えれば、自社製品やサービスが世間に知られます。適切な施策を打つことで、売上に結びつくでしょう。
一方で、IMPが低い状態は、自社製品やサービスが世間に知られていないといえます。この状況では、良い施策を打っても業績のアップにはなかなかつながりません。
CTR(クリック率)など、他の重要な指標に影響する
IMPは、マーケティングで重視される他の指標に影響します。たとえばCTR(クリック率)の計算には、クリック数とIMP数が使われます。同じクリック数でも、IMP数の大小により指標の値が変わることに注目してください。
IMPの数により請求される広告費が変わる
マーケティング費用に影響することも、IMPが注目される理由に挙げられます。広告の課金方式は「CPM単価」と呼ばれる、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する方式が基本となっているためです。
IMPの数が増えれば請求される広告費も増えるため、広告を発注する企業はIMP数にシビアになるといえます。
IMPと主なマーケティング用語との違い
マーケティングでよく使われる用語は、IMPのほかにもいくつかあります。ここでは主な5つの用語について、IMPとどのように異なるか確認していきましょう。
PV(ページビュー)との違い
PV(ページビュー)は、Webページが表示された回数です。1つのWebページには、複数の広告が含まれるケースも少なくありません。例えば5つの広告が含まれたWebページがすべて表示された場合、PVは1、IMPは5となります。
リーチ数との違い
リーチ数は、コンテンツを閲覧したユーザーの数を示します。広告やコンテンツが届いた人数を示す点で、重要な指標です。
たとえば1人の消費者が同じ広告を10回見た場合、IMPは10となります。一方でリーチ数は、広告を見た回数に関わらず1となります。
エンゲージメントとの違い
エンゲージメントはコンテンツを見たユーザーが、何らかのアクションを起こした数を示します。代表的なアクションの種類を、以下に挙げました。
- 他者にシェアする
- コンテンツを保存する
- 「いいね」などのボタンを押す
- コメントを送る
エンゲージメントが増えるかどうかは、ユーザーの行動によります。広告が1万回表示されても、どのユーザーも反応しなければエンゲージメントは0のままです。
CTR(クリック率)との違い
CTR(クリック率)は広告の表示回数(IMP数)に対する、クリックされた広告の割合です。以下の式で求められます。単位は「%」です。
CTR = クリック数 ÷ IMP数 × 100
たとえばIMPが1万回、クリックされた回数が500回の広告のCTRは、5%(500回 ÷ 10,000回 × 100)となります。
CVR(コンバージョン率、成約率)との違い
CVR(コンバージョン率)は、広告をクリックしたユーザーが、企業が求める成果につながった割合を指します。購入や契約、問い合わせは、代表的な成果です。CVRは、成約率やCV率と表記される場合もあります。
CVRの単位は「%」で、以下の式で算出できます。
CVR = コンバージョンにいたった数 ÷ クリック数 × 100
CRM/SFAの販促サイトを例に挙げてみましょう。1万回クリックされた広告のうち、100回契約に結びついた場合、CVRは1%(100回 ÷ 10,000回 × 100)となります。
IMPを増やして売上につなげる取り組み4選
IMPを増やすことは、売上のアップにつながります。ここでは、4つの取り組みを紹介します。自社の業績を改善するヒントとしてご活用ください。
広告にかける予算を増額・調整する
「今の広告配信は一定の効果が上がっているが、より多くのユーザーに自社を知ってもらい、売上アップにつなげたい」という状況であれば、広告にかける予算を増額してIMPを増やし、売上アップにつなげることも可能です。
Web広告は費用を増やせば、配信数も増えるからです。ユーザーが目にする機会が増えれば、コンバージョンにつながりやすくなるでしょう。
また、IMP当たりの金額を調整することも、一つの方法です。広告費用がオークション形式で決まる場合は、競合他社よりも入札単価をアップすることで優位な立場を得やすくなります。
複数のキーワードで自社サイトに呼び込む場合は、キーワードごとに予算を設けるのも一つの方法です。
読者にマッチした検索キーワードを考える
IMPを増やす施策として、検索キーワードの工夫は有効です。競合他社と同じ検索キーワードで勝負しようとしても、なかなか広告が掲載されず、IMP増加にはあまりつながらないかもしれません。ペルソナをよく検討し、複数の検索キーワードを上手に組み合わせることで、IMPとコンバージョン率を増やすことが可能です。
その際、広告の内容とキーワードが合っていることは大前提です。広告に合わないキーワードを設定してしまうと、せっかく自社のWebページにアクセスしてもすぐに離脱されてしまいます。これではコンバージョンに結びつかず、業績向上にもつながりません。
ユーザーの課題解決に役立つ広告を配信する
広告配信の目的は、売上のアップと業績の向上です。提供する製品やサービスがユーザーの課題解決につながらなければ、IMPが増えても売上のアップにはつながりません。それだけでなく、品質の低い広告とみなされれば、広告配信がされにくくなるかもしれません。
ユーザーの興味・関心をひき、課題解決に役立つ広告を配信することはとても重要です。わかりやすくベネフィットを感じられる内容の広告は、コンバージョンのアップに貢献します。
そのためには、ユーザーに刺さる広告をつくる必要があります。ターゲットをしっかり定め、自社の製品やサービスが課題解決に役立つことを訴求するとよいでしょう。
配信先の媒体や配信のタイミングを考慮する
CPM単価により広告費が請求される場合、ユーザーが必要としているかどうかにかかわらず、ユーザーに表示されれば自動的に広告費が増えることに注意が必要です。自社の商材を求めるユーザーだけに広告が表示されたとき、コストパフォーマンスは最も高くなるでしょう。
限られた広告費を有効活用するためには、以下に挙げる項目を検討してください。
- ターゲットがよく見る媒体
- ターゲットが居住するエリア
- ターゲットの目に届きやすい時間や曜日
- ターゲットの年齢・性別
上記の項目を考慮し、ターゲットの目に届きやすくなるよう工夫すると広告の費用対効果が高まります。
IMPの活用は「esm marketing」をおすすめ
マーケティングにIMPを活用したいなら、「esm marketing」をおすすめします。自社と直接やり取りを行う前の「匿名顧客」にもアプローチできることは、「esm marketing」の強みです。
匿名顧客の興味・関心にあわせたアプローチができるほか、プッシュ通知を送り顧客の再来訪を促すことも可能。顧客の実名化を促進してCVにつなげることもできます。
「esm marketing」は、MA(マーケティングオートメーション)に必要な機能をすべて揃えています。品質の高い広告をつくり、費用対効果の高いマーケティングを実現できるでしょう。「esm marketing」の詳細は、下記からアクセスしてください。
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IMPをうまく活用して売上の増加につなげよう
IMPを増やすことは売上と業績のアップに欠かせませんが、IMPが増えたからといって増収増益を実現できるとは限りません。この点で、IMPは業績アップにつながる最優先事項です。むしろIMPを増やした後が、本当の勝負どころといえるでしょう。
ターゲットに刺さる広告やコンテンツを作成し、適切な手法と予算で貴社の認知度を高め、コンバージョン率の増加につなげましょう。弊社が提供する「esm marketing」の活用も、ぜひご検討ください。