【2024年最新】SEO対策とは?進め方や具体的な対策方法の基本をわかりやすく解説
SEOとは、検索エンジン最適化のことで、Googleの検索結果で上位表示させるためにウェブサイトの内容を最適化することをいいます。
本記事では、初心者の方向けにSEOとは何かや、SEO対策の基本的な進め方と最新の具体的な対策方法を解説します。
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SEOとは
SEO(Search Engine Optimization)は、Googleなどの検索エンジンでウェブサイトが上位に表示されるように最適化する手法です。
検索結果の可視性を高め、より多くのトラフィックを獲得するために行います。
SEO対策の基本的な考え方
SEO対策の基本的な考え方は、ウェブサイトの内容をGoogleなどの検索エンジンが理解しやすくし、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供することです。
具体的には、適切なキーワードの選定、記事の内容の質の向上、ユーザーエクスペリエンスの改善などが該当します。
施策の種類
SEO施策には、次の大きく3つの種類があります。
- 内部施策(テクニカルSEO)
- 外部施策
- コンテンツ施策(コンテンツSEO)
それぞれの概要と対策例は次の表の通りです。
概要 | 施策例 | |
内部施策 (テクニカルSEO) | htmlコードや内部構造の最適化 | ・サイト構造の設計 ・内部リンクの設計 ・タグの設計 ・表示速度の改善 ・モバイル対応の最適化 など |
外部施策 | より多くの良質な外部リンクの獲得 | ・高品質なサイトからの被リンクの獲得 ・SNSアカウントでの活動による被リンク獲得 ・インフルエンサーからの紹介 ・PRのリリース |
コンテンツ施策 (コンテンツSEO) | ウェブサイト内部のコンテンツの最適化 | ・ターゲットキーワードの選定 ・記事構成の最適化 ・関連コンテンツの表示 |
最新のトレンド
SEOの近年(2024年)のトレンドは、生成AIへの対応や、寄生サイト(ドメイン貸し)の取締りの強化などです。
生成AIへの対応としては、検索結果にAIが自動作成した回答を表示する機能であるSGE(Search Generative Experience)が導入され、「AI Overview」という名称に変更されて試験提供を終了したことが挙げられます。
寄生サイト(ドメイン貸し・ディレクトリ貸し)は、ドメインパワーの高い大手のウェブサイトの中に別の企業が自社のウェブページを公開する手法です。Googleがこれを取り締まり、対象とみなされると検索ランキングが落とされるようになりました。
SEO対策の進め方
SEO対策は基本的に次のプロセスに沿って、継続的に改善を図ります。
- 現状のウェブサイトの分析
- 具体的な目標の設定
- 戦略の策定
- 施策の実施
- 効果測定
計測するためのツールを導入する
ウェブサイトを分析するために、まずはGoogle AnalyticsやGoogle Search Consoleなどのツールを導入し、トラフィック、クリック率、滞在時間などのデータを計測します。
Google Analytics
Googleが提供しているウェブサイトへのアクセスを解析するツールです。
ウェブサイトへの訪問者数や訪問回数、滞在時間やコンバージョン数など、対象のウェブサイトへ訪問したユーザーやサイト内の行動に関するデータが取得できます。
計測のためには、指定のタグをウェブサイトに設置する必要があります。
参考:Google Analyticsは使えるか?機能やメリット・マーケティングに役立つツールを紹介
Google Search Console
Googleが提供している、ウェブサイトの検索パフォーマンスの状況やウェブサイトの問題点を解析するツールです。
ウェブサイト内のページの検索順位や表示回数、ページが検索された時の検索キーワードなどを調べられます。
導入のためには、サイトを登録して所有権を確認する必要があります。
参考:Googleサーチコンソールとは?基本的な使い方や設定方法を解説【初心者向け】
現状を把握する
計測ツールを導入したのち、2〜4週間くらいは計測を続けてデータが蓄積されるのを待ちます。
その後、各ツールを使用して、ウェブサイトの検索順位や表示回数、外部リンクの状況、訪問者数、滞在時間、よく見られているページなどのデータを取得します。
把握のためには、以下のような観点でユーザーの行動に沿ってデータを見ていくとよいでしょう。
- ターゲットユーザーがより多く検索するキーワードで自社のページは上位に表示されているか
- キーワードに対して表示されているページは適切か
- 表示されたあと、クリックされているか
- クリックされた後、すぐに離脱していないか
- ユーザーはコンバージョンや目標とする行動をしているか
- 新規ユーザーは獲得できているか
- 一度訪問したユーザーのリピートはあるか
- ウェブサイトを訪問しているユーザーの属性はターゲットに合致するか
- 自社のウェブサイトに問題はないか
上記のようにさまざまな視点からウェブサイトを分析すると、自社のSEO対策のどこに課題があるのかを明らかにできます。
対策方針を考える
分析結果から得られた課題をもとに、具体的なSEO戦略を策定します。
たとえば、自社のウェブサイトに問題があるのであれば、問題に対する技術的なSEOの対策や、サイトの表示スピードの向上などの対応を行います。
ターゲットとしたいユーザーの検索するキーワードでランキングが取れていない場合は、キーワードに対応したコンテンツの作成や、すでにあるコンテンツの改善などを検討します。
内部施策や外部施策などの施策の種類にもともと優先順位はありませんが、課題の改善に対してより効果があると思われる施策を採用しましょう。
SEOに対するGoogleの考え方
Googleは、自社の検索エンジンをより多くのユーザーに利用してもらうために、ユーザーの検索意図に沿ったウェブサイトをより上位に表示させようとします。
検索順位が決まる仕組み
Googleの検索順位は、検索キーワードとウェブサイトの関連性、ウェブページ内のコンテンツの信頼性、サイトの表示スピードや見やすさなどによるユーザーエクスペリエンスの違いなど、多くの要因にもとづいて決定されます。
これらは、Googleが設定した検索エンジンのアルゴリズムによって、より検索意図に沿っていてユーザーに対して有益な情報を提供していると判断されたサイトが上位に表示されます。
Googleの評価基準
ユーザーに対する有益さのために、Googleは「E-E-A-T」や「YMYL」を重視しています。「E-E-A-T」は「Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness」の略で、「YMYL」は「Your Money Your Life」という意味です。
それぞれ、具体的には次のような意図を持ちます。
- E-E-A-T:コンテンツ提供者の経験、専門知識、権威、信頼性を評価する
- YMYL:金融、健康、法律など、人々の生活や財産に直接的な影響を与える情報を重要視する
Googleはこのような基準を用いて、ユーザーに最も関連性が高く、かつ有用な情報を提供することを目標としています。
検索結果を最適化するためのSEO対策は、ユーザー体験の向上を重視するのが基本です。
アルゴリズムアップデート
Googleは定期的に検索アルゴリズムを更新し、最適な検索結果を提供するよう努めています。アップデートはスパムの排除、質の高いコンテンツの優遇、ユーザー体験の向上を目的としています。
検索エンジンの表示順位を決めるアルゴリズムや表示される内容は年々、進化しているため、トレンドに応じた対策を適時、行う必要性があります。
参考:アルゴリズムとはどんな意味?注目される理由と効果をわかりやすく解説
【基本】SEOのおすすめ対策10選
最初に着手したいSEOのおすすめ対策を10つ紹介します。
タイトルの設定・見直し
タイトルにはターゲットとするユーザーが検索するキーワードを含めます。
タイトルは検索結果で大きく表示されるため、適切なキーワードを含め、クリックを促す魅力的な文言に設定します。
ディスクリプションの設定・見直し
ディスクリプションとは、検索結果のスニペットに表示され、サイトの内容を簡潔に説明する文章です。
検索順位に直接的に影響はしませんが、そのサイトで何がわかるかを簡潔に示し、キーワードを適切に盛り込むことで、ユーザーのクリック率を高められます。
見出しタグの設定
見出しタグ(H1, H2など)を使用すると、ユーザーにとってコンテンツの構成が明確になり、読みやすくなります。
さらに、見出しにウェブページが伝えたい内容を示す重要なキーワードを含めることで、何が説明されているサイトなのかがGoogleに伝わります。
その結果、見出しに含まれるキーワードで検索された場合の検索順位が向上します。
アイキャッチ画像の設置
アイキャッチ画像を記事に配置すると、読者が記事の内容を追いやすくなり、飽きさせない効果が生まれます。
また、画像が表示されなかった場合に備え、ALTタグで画像の内容を示すテキストを記載すると、Googleからの評価が高まります。
内部リンクの設計
内部リンクを設定すると、ウェブサイト内のリンク先にリンクジュースが流れ、Googleからの評価が高まります。
リンクジュースとは、リンクを貼ることで元のページのGoogle評価が液体のようにリンク先のページに流れ込み、Googleからの評価を上げることをいいます。
ただし、関係のないページ同士をリンクすると内部リンクをクリックしたあとで離脱してしまう可能性が高まるため、あくまでユーザーがより必要な情報を得られるように設計します。
被リンク対策
高品質な外部サイトからのリンク(被リンク)を獲得すると、ウェブサイトの権威が高まり、検索ランキングを上昇させる効果があります。
関連性のある他のサイトからリンクされているということは、それだけ第三者に評価されているウェブサイトだと見なすことができるため、被リンクはSEOの信頼性を高める重要な要素です。
ただし、自作自演したリンクや、公序良俗に反するサイトからのリンクは逆にGoogleからの評価を下げることになるので注意が必要です。
モバイルファーストインデックスに対応する
Googleがウェブサイトのモバイルバージョンを主な評価対象として索引付けする仕組みです。
対応としては、スマートフォンで見やすいレスポンシブデザインを採用し、ページの読み込み速度を向上させ、指で操作しやすいナビゲーションやコンテンツのレイアウトを心がけます。
モバイルユーザーの利用体験が向上し、Googleによる評価も高まります。
ページスピードを改善する
ページの読み込み速度を上げるとユーザーエクスペリエンスが向上するため、検索エンジンからの評価も高まります。
表示速度が早くなるほどクリックした後のユーザーの離脱が減るため、GoogleはSEOの評価対象とみなしています。
重複コンテンツを確認する
ある特定の検索キーワードに対応するページがウェブサイト内に複数ある場合、それらのページを重複するコンテンツと呼びます。
ユーザーがそのキーワードで検索した場合、Googleがどちらか一つしか選択しないなどの事象が起きるため、SEOで狙ったページをユーザーに表示させられない可能性が生じます。
定期的にサイト内のコンテンツの重複をチェックし、ユーザーの特定の検索キーワードに対応するメインのページを一つに定める必要があります。
関連コンテンツを追加する
ある検索キーワードでウェブサイトに訪れたユーザーは、関係する情報をもっと知りたいと思うかもしれません。
関連性の高いコンテンツを追加すると、ユーザーがサイトに長く留まるよう促すことができ、ウェブサイトがどの分野の専門かをGoogleが理解し、高く評価します。
SEO対策をする際のよくある注意点
SEO対策をする際のよくある注意点は、次の3つです。
- リンクプログラムへの参加
- キーワードの入れすぎ
- スパムリンク
リンクプログラムへの参加
Googleは自然に貼られたリンクを重視し、人工的なリンク構築を行うことを目的としたリンクプログラムへの参加を推奨していません。
リンクプログラムとは、お互いにリンクを交換するような仕組みを持ったサイトや取り組みのことです。
参加や報酬の支払いによりウェブサイトの評価を意図的に高めようとする悪質なスキームに依存すると、ペナルティの対象となり得ます。
キーワードの入れすぎ
キーワードの過剰な使用、いわゆるキーワードスタッフィングは、コンテンツの自然さを損ない、読者に不自然な印象を与えます。
ターゲットとするユーザーがよく検索するキーワードをウェブサイトに含めることは重要ですが、不要に多く含めた場合、Googleはこのような行為をスパムと見なし、ランキングを下げる可能性があります。
スパムリンク
スパムリンクは、質の低いウェブサイトやまたは関連性のないウェブサイトからの不自然なリンクを指します。
Googleはこれをウェブマスターのガイドライン違反と見なし、サイトの信頼性と権威を損なう要因とみなします。スパムリンクの存在は、ペナルティを受けるリスクが高く、検索ランキングの低下やインデックスからの除外を招く可能性があります。
質の高いコンテンツによって自然にリンクを獲得することに集中しましょう。
まとめ|SEOの基本を理解し、ユーザーにとって有益なコンテンツを提供しよう
SEOとは、Googleなどの検索エンジンでウェブサイトが上位に表示されるように、ウェブサイトの内容を最適化することです。
SEO対策を行うには、まずは計測ツールを導入して現状を把握したのち、目標や具体的な対策を設定します。
本記事に記載した基本的な対策を参考に、SEO対策を推進してください。
なお、SEO対策で流入数やリードの数が増えたら、MAツールを活用して顧客の見込み度を上げ、受注につながるよう仕組みを構築しましょう。