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SEO対策の基本とは?重要な6つの施策・必要となるツールを紹介
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SEO対策の基本とは?重要な6つの施策・必要となるツールを紹介

SEO(検索エンジン最適化)対策とは、検索ユーザーに有益な情報を提供しつつ、コンテンツが検索エンジンに正しく評価されるようWebサイトの改善を行うことを指します。検索エンジンの能力の高まりに応じて小手先のテクニックが通用しなくなりつつある昨今、SEO対策ではどのようなことに注力すべきなのでしょうか。

本記事では、SEO対策で重要視すべき施策や考え方を解説したうえで、日々のSEO業務を効率化するツールを紹介します。

SEO対策とは?

SEO(Search Engine Optimization)は、Googleをはじめとする検索エンジンでWebサイトが上位に表示されるように最適化する手法です。GoogleのSEOスターターガイドラインでは、SEOのことを以下のように表現しています。

SEO とは、一歩進んで Google 検索での存在感を高める取り組みのことです。

総務省が、従業員100人以上の企業を対象として行った通信利用動向調査では、企業のホームページ開設率は9割という結果が出ています。多くの企業にとって、Webサイト上の集客(SEO対策)はマーケティングの要になっているといっても過言ではありません。

SEOの詳細や、はじめに行うべき基本対策などについては以下の記事を参考にしてください。

参考:【2024年最新】SEO対策とは?進め方や具体的な対策方法の基本をわかりやすく解説

SEO対策の全体像

SEO対策を進めるうえでは、Googleが重要視している「ユーザーのためになる情報を提供する」という姿勢を忘れてはなりません。具体的なテクニックばかりに目を向けるのではなく、ユーザーが求めている情報をしっかり届けられるように、本質的な部分を意識して対策しましょう。

全体像としては、以下のような対策を講じていくことになります。

  • 検索エンジンでWebサイトが表示されるようにする
  • Webサイトにおけるユーザーの使い勝手・利便性を重視する
  • ユーザーが真に求めている情報を提供する
  • 高品質なサイトからのリンクを集めて信頼性を保つ
  • Webサイトの内容をGoogleのクローラーが把握しやすい形にしておく

これらの具体的な対策方法は後述します。

SEO対策のメリット・デメリット

SEO対策を行う代表的なメリットは以下のとおりです。

  • 継続的に検索流入数が増える
  • コンテンツが資産になる
  • 広告宣伝費を抑制できる
  • 自社の商材と相性のよいユーザーを呼び込める
  • 認知度・エンゲージメントの向上につながる

一方で、成果が出るまでには数ヶ月~1年程度の時間が必要になり、即効性のある対策とは言い難いのが難点です。加えて、運用には相応のリソースが必要になるため、社内の体制を整えるか外部への委託を検討する必要があります。

しかし、SEO対策のメリットはこれらのデメリットを上回るほど大きいため、自社のビジネスを加速させたい方はぜひ腰をすえて取り組んでみてください。

SEO対策で重要な6つの考え方

以下では、SEO対策における最も重要な考え方を6つ紹介します。短期的に効果が出るものではありませんが、SEOの根幹をなすものです。

正しいキーワード選定方法を知る

ユーザーは、何かしらの具体的な目的や需要があって検索行動を取ります。これを「検索意図」といい、「検索意図にマッチしたコンテンツを提供すること」がSEO対策で重視すべき点です。

ユーザーの抱えている悩み・疑問を推察し、「自社の顧客となり得るユーザーは、どのようなキーワードで検索するのか?」を考慮したうえでキーワードを選定することが大切になります。

ユーザーの検索意図を探る際には、検索結果に表示される関連キーワードやサジェストキーワードを確認する方法が有効です。

SEO対策の基本とは?重要な6つの施策・必要となるツールを紹介_正しいキーワード選定方法を知る

狙いたいキーワードがある程度定まったら、そのキーワードが「月間でどれくらい検索されているのか」を専用ツールで確認します。

キーワードの検索ボリュームが小さすぎる場合は、仮に上位表示が実現できても流入数が見込めません。最低でも100以上のボリュームがあるものをターゲットキーワードとして選定しましょう。

検索意図に応えたコンテンツを設計する

狙うキーワードを選定したら、実際にそのキーワードで検索を行い、ユーザーの知りたいことを深く分析します。

検索上位に表示されているコンテンツの内容を確認すると、ユーザーが何を求めているのかが見えてきます。上から順番に10記事程度を確認し、それらの記事に共通して含まれている要素は、作成するコンテンツにかならず盛り込みましょう。

なお、検索上位に表示されている他記事と同じようなものを作成した「二番煎じ」では、上位表示を狙うのは難しくなります。他社が提供していない独自の価値を提供するために、積極的にデータを用いたり、わかりづらい説明に図解を用いたりするなど、差別化できる要素を探しましょう。

検索意図にマッチしたコンテンツを制作するうえでは、後述するコンテンツSEOツールが役立ちます。

情報のオリジナリティと鮮度を重視する

知りたいことがあるときは、検索を行えば誰でも大抵の疑問を解決できる現代です。ユーザーにとって真に価値あるコンテンツを提供するためには、「みずから体験して得た情報」「みずから調査・インタビューして得られた情報」といった一次情報を盛り込む必要があります。

自社で独自に分析・調査して得られた情報を提供できることがベストですが、内容によっては難しいこともあるでしょう。その場合は、専門家へアポイントを取ってインタビューを行ったり、顧客にアンケートを取ったりすることも有効です。

「そのコンテンツでしか得られない情報を盛り込む」ことを意識して制作すると、必然的にSEO評価も高まります。

そして、合わせて重要になるのが情報の「鮮度」です。作成したコンテンツを放置していると、記載されている情報が古くなり、結果としてユーザーへ誤った情報を提供することになりかねません。

情報のオリジナリティを意識するとともに、常に最新情報をキャッチアップしてコンテンツに反映させていく対応も不可欠になります。

E-E-A-Tを意識する

E-E-A-Tとは、Googleの検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)に記載されている概念のことです。

SEO対策の基本とは?重要な6つの施策・必要となるツールを紹介_E-E-A-Tを意識する

出典:Google「General Guidelines」

Experience(経験) 制作者の実体験や経験をどの程度盛り込んでいるか
Expertise(専門性) 制作者がトピックに関連する専門知識や記述をどの程度持っているか
Authoritativeness(権威性) 制作者やWebサイトが、トピックに関する情報源としてどの程度知られているか
Trust(信頼) そのページは正確か、誠実か、安全か、信頼できるか

上図のとおり、コンテンツがTrust(信頼)を中心に構成されたE-E-A-Tをどの程度満たしているかが検索順位に影響します。特に、人の健康や安全、経済的安定、社会の福利厚生に大きく影響する可能性のあるトピック(Your Money or Your Life)において重視されることをおさえておきましょう。

コンテンツのE-E-A-Tを確保する方法として、絶対的な正解は確立されていません。まずは、以下のような施策から取り組んでみることをおすすめします。

  • 一次情報を多く盛り込めるトピックを選んでコンテンツを制作する
  • 制作者の情報や参照した情報源を明確化する
  • SNSなどの外部サービスで自社やサイトの知名度を高める
  • サイトのセキュリティを強化する

UX(ユーザーエクスペリエンス)を重視する

Googleは、ユーザーがWebサイトを訪問した際に感じる使い勝手・利便性を重視しています。具体的には、以下の対応が必要です。

  • ページの読み込み速度向上
  • モバイル端末への最適化

ページの読み込み速度の低下がユーザーにストレスを与えることは自明ですが、モバイル端末で閲覧した際の利便性を保つことも同時に重要です。

現代では、インターネットを利用する際にスマートフォンを用いる人の割合は68.3%にのぼります。そのためGoogleは、スマートフォンで閲覧した際のWebサイトの利便性を評価基準に加えているのです。

自社のWebサイトが、前述したE-E-A-TやUXの観点をどの程度満たしているかを確認する際には「内部対策ツール」を活用します。

知名度・エンゲージメント向上につながる活動をする

SEOとは一見、関係ないように思われがちですが、広告の出稿やSNS運用、セミナー開催など自社の露出を増やし、知名度を向上させる活動も有効です。

自社の知名度が向上するほど、指名検索(社名やサービス名などでの検索)が増加します。指名検索では検索結果のトップに自社のWebサイトが表示されるはずなので、「指名検索を増やすこと=検索エンジン経由の流入数を増やすこと」となるのです。

特に昨今ではSNSが普及しているため、X(旧Twitter)やInstagram、Facebookなどで自社に関する感想や口コミ、評価などを多くのユーザーに発信してもらうことには大きな意味があります。

一朝一夕で成果が出るものではありませんが、このような活動を通して自社のファンを増やすことが、長期的な流入数の増加につながります。

SEO対策に必要なツールとは?

SEO対策の基本とは?重要な6つの施策・必要となるツールを紹介_SEO対策に必要なツール

SEO対策を行ううえでは、ITツールの活用が必須です。以下では、優先的に用意しておきたいSEOツールカテゴリを紹介します。

Google公式ツール

Googleが提供している無料ツールは、SEO対策の基本中の基本となるので、ひととおり活用法を学んでおきましょう。

最優先で利用を検討してほしいツールは以下の3点です。

各ツールの詳細は以下の記事を参考にしてください。

参考:Googleサーチコンソールとは?基本的な使い方や設定方法を解説【初心者向け】

参考:Google Analyticsは使えるか?機能やメリット・マーケティングに役立つツールを紹介

キーワード選定ツール

コンテンツ制作におけるキーワード選定に重きを置いたものが、キーワード選定ツールです。キーワードの検索ボリュームや関連キーワードなどを調査でき、ユーザーの検索意図を満たすコンテンツ制作をサポートしてくれます。

有名なツールでは「Ubersuggest」「Keywordmap」「ラッコキーワード」などが挙げられ、無料で使える機能も多いことが特徴です。初心者でも取り入れやすいツールのため、実際に手を動かしながら活用してみることをおすすめします。

検索順位チェックツール

自社のWebサイトが「キーワード検索で何位に表示されているのか」を調査するのが、検索順位チェックツールです。複数の対策キーワードそれぞれの検索結果を手動で記録・管理するのは手間がかかるため、公開しているコンテンツの数が増加してきたら導入を検討しましょう。

GRC」は無料で利用できる代表的な検索順位チェックツールです。「RankTracker」や「AWRcloud」のような有料ツールは自動でチェックを行ってくれるため、さらに工数を削減できます。

内部対策ツール

内部対策とは、検索エンジンのクローラーに評価されやすいようWebサイトの内部構造を改善することです。

内部対策ツールを用いることで、サイト内全ページの階層構造や内部リンクなどの課題点をひととおりチェックできます。本格的にWebサイト運営をするなら優先的に導入を検討したいツールのひとつです。

代表的な製品としては「パスカル」「Lumar」などが挙げられます。

外部対策ツール

外部対策とは、自社のWebサイトの外部で行う施策のことです。外部対策ツールは、被リンクの数や推移を可視化したり、リンク元のWebサイトの品質をチェックしたりするのに役立ちます。

代表的な無料ツールには「Moz Link Explorer」、数多くのSEO会社で活用されている有料ツールには「Ahrefs Site Explorer」が挙げられます。

コンテンツSEOツール

コンテンツSEOツールとは、コンテンツの課題を可視化し、SEO対策を手助けするツールのことです。ユーザーの検索意図に応えるコンテンツを継続的に発信するうえで、必要となるデータを総合的に収集し、分析できる機能を搭載しています。

代表的なコンテンツSEOツールは以下のとおりです。

主な機能
ミエルカ ・AIチャット、AI見出し生成
・関連キーワード抽出
・ヒートマップ
TACT SEO ・構成/本文作成サポート(ChatGPT連携)
・キーワード調査、競合分析
・対策結果モニタリング
SEARCH WRITE ・対策キーワード発見
・コンテンツ調査、骨子作成
・成果チェック

自社サイトへの流入経路やページ滞在率、読了率といったWebアクセス解析に関しては、MAツールを活用して行うのもひとつの方法です。MAツールはマーケティングを効率化するためのシステムで、業種を問わず多くの企業で活用されています。

解析の結果にもとづいた改善策を検討できることに加え、その後のリード獲得を全般に網羅できるため、一連のマーケティング施策を効率化したい方は検討してみると良いでしょう。

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SEO対策は「ユーザーファースト」で考える

検索エンジンのアルゴリズムは定期的にアップデートされるため、SEO対策に必要とされることは年々、変化します。

しかし、「ユーザーのことを第一に考える」という基本方針は不変です。ユーザーにとって真に役立つ情報を届ける姿勢を忘れずに、コンテンツ制作・Webサイト運営を続けていれば、結果は後からついてくるといえるでしょう。

とはいえ、自社のWebサイトやコンテンツが「ユーザーからどのように評価されているのか」を客観視するためにはSEOの知識が必要になります。ぜひ本記事で紹介した内容を参考に、自社で取り組みやすい施策から着手してみてください。

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