Webフォーム作成はツールが便利!おすすめのツール5つと選定ポイントを紹介
ICTの普及により、インターネット上での情報収集が一般的になりました。そこで活用されるのがWebフォーム。企業がユーザーとつながるため、そしてデータを収集するためにも重要なコンテンツです。
これからWebフォームを作成する担当者は、工数をかけずに短期間で設置できるツールを利用したいという人も多いでしょう。そこで今回は、Webフォーム作成ツールについて、その概要のおさらいや選定ポイントを交えながら、おすすめのツールを紹介します。
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Webフォームツールとは
Webフォームツールとは、Web上で問い合わせやアンケートなどが入力・選択できるWebフォームページを、簡単に作成できるツールのことです。
たとえば、フォームを構築して設置する場合、本来ならばデザインや機能などはプログラミング言語を使ってコーディングしなければなりません。
しかし、ツールを利用すれば、提供されている機能やデザインを選び、簡単に導入できます。つまり、設計やプログラミングといった工数・コストの削減につながるということです。
また、Webフォームツールには、フォームから送信されたデータの蓄積や管理までを自動的に行ってくれる機能を持ったものもあります。
そのため、データを容易に管理できる上、データの分析にも役立てたり、蓄積されたデータからインサイトを得たりすることも可能です。
Webフォームの種類
提供されているWebフォームには、以下のようなさまざまな種類があります。
- 問い合わせフォーム:企業のコーポレートサイトなどにフォームやリンクを設置することで、ユーザーからの問い合わせをテキストデータで取得できる。
- アンケートフォーム:あらかじめ作成したアンケートページをユーザーに回答してもらい、ユーザーの情報や興味などのデータを取得できる。
- FAQフォーム:問い合わせの多い項目とその回答をFAQページとして設置して、ユーザー満足度を向上させる。
- チャットフォーム:コーポレートサイトやサービスページに、ユーザーの質問や疑問にリアルタイムに回答できるチャットを設置する。
Webフォームを設置するメリット
Webフォームツールには、フォームから送信されたデータを自動的に整理して分析する機能などが搭載されたものもあります。
たとえば、アンケート結果をグラフ化したり、フォームからの問い合わせに自動応答したりする機能を利用すれば、管理工数を大幅に削減できます。
また、Google Analyticsと連携できるなどの機能を持つツールも提供されているので、自社の目的にあったツールを選択すれば、データ収集から分析、ユーザーへの応答まで自動で完結できます。活用できれば、工数や人的リソースやコストを大幅に削減できるのです。
Webフォームツールを選定するポイント
さまざまな種類や目的に沿ったWebフォームツールは、どのように選べばよいのでしょうか。ここでは、Webフォームツールの選定ポイントを見ていきましょう。
Webフォームを設置する目的を明確にする
Webフォームツールを選定する際にもっとも重要なのが、Webフォームを利用する目的を明確化しておくことです。
たとえば、アンケートフォームを作ってデータ収集をし、インサイトを得たいという目的なのに、問い合わせフォームしか扱っていなかったり、データ集計ができないツールを選択しても意味がありません。ツールを選択する前に、どのような機能が必要で、どこまで分析したいのかを明確にしておきましょう。
無料か有料か
ツールを導入するにあたって、コスト面は気になるところでしょう。ツールには有料と無料のものがあり、無料でもある程度の機能が利用できるツールや、数日のお試し期間後に有料となるツールもあります。
試しにWebフォームツールを利用したい、あるいはコストをまったくかけられない、という場合は、完全無料のものか、無料の試用期間のあるものを選択するとよいでしょう。無料ツールを使ってみて、Webフォームの利用が有用であると判断してから有料ツールへ以降する、といった手順が安全策でもあります。
また、ある程度コストをかけてでも便利な機能や細かい分析が必要な場合や、すでに使いたいツールが決まっていれば、最初から有料のツールを選択してもよいでしょう。データの収集・分析が必要ならば、機能を重視して選定しましょう。
ユーザー側の操作性はよいか
Webフォームを作成しても、ユーザーにとって使い勝手が悪ければ、入力途中に離脱されてしまう可能性もあります。Webフォームは、ユーザーが使ってくれてこそ機能するものなので、ユーザー側の操作性は非常に重要だといえます。
ツールを選択する際には、画面構成やUIをしっかりと確認することが大切です。
管理がしやすいか
Webフォームから得られる情報は、蓄積して終わりではありません。蓄積された情報を管理し、その後の経営に役立てていくことが目的だからです。Webフォームから送信されたデータを蓄積できることはもちろん、管理画面の操作性や見やすさなど、管理しやすい作りであるかも考慮しましょう。
管理画面が見にくいと、せっかくデータが蓄積されてもその内容を理解しづらく、うまく活用できない可能性があります。
デザインのカスタマイズができるか
Webフォームの多くは、自社のコーポレートサイトなどと連携して利用します。そこで重要なのがデザインです。
自社のコーポレートサイトとWebフォームのデザインのトーンがあまりにも乖離していると、イメージの不一致が起こり、ユーザーの企業に対する印象に影響します。デザインを自社のカラーに合わせられるよう、カスタマイズ性の高いツールであるかもチェックしておきましょう。
どのくらいのコストがかかるのか
Webフォームツールの利用にかかる費用はもちろん、管理工数も含めたコストを算出しておくことも大切です。たとえ、無料のWebフォームツールを利用したとしても、管理工数はかかりますので、あらかじめコストを把握しておきましょう。
また、年に数回しか使わないフォームならば、コストを抑えるために無料ツールを選択するなど、自社の使い方とコストバランスを意識しておくことも大切なポイントです。
Webフォーム作成におすすめのツール5選
ここからは、Webフォーム作成に使えるおすすめツールを5つ紹介します。
無料で使えるWebフォーム作成ツール
まずは、無料で利用できるWebフォーム作成ツールです。
Googleフォーム
Googleフォームは、Googleアカウントを持っていれば、無料で使えるWebフォーム作成ツールです。Webフォームの作成も簡単で、URLをユーザーに提示するだけで利用できるため、できるだけ簡単に素早くフォームを作成したい場合におすすめです。
特徴
Googleフォームには、仕事や教育などに使えるテンプレートも用意されています。
テンプレートには以下のようなものが用意されています。
パーソナル
- 連絡先情報
- スケジュール確認
- イベント欠席確認
- イベント参加申込書 など
仕事
- イベント参加者アンケート
- 注文書
- 欠勤願い
- 業務依頼書
- お客様アンケート など
教育
- 退室時アンケート
- 評価テスト
- ワークシート
- 受講者アンケート など
また、テンプレート一覧にある「空白」を選択すれば、「無題のフォーム」画面が表示され、フォーム名や説明を自由に作成できるのはもちろん、ラジオボタンやチェックボックスなどを使ったオリジナルのフォームの作成が可能です。
Formrun
Formrunは、株式会社ベーシックが提供するWebフォーム作成ツールです。ひと通りの機能を利用するには有料プランへの加入が必要ですが、FREEプランでもフォームの作成や個別メール送信などは期間制限なく利用できるため、とりあえずWebフォームを試してから運用を検討したい場合におすすめです。
特徴
フォームテンプレートが用意さているのはもちろん、フォームをホームページに簡単に埋め込むことができます。また、HTMLスクリプトを埋め込むことで、HTMLやCSSを自由にカスタマイズしてWebフォームを作成できます。
その他、入力値のチェックや住所自動補完機能をフォームに設置できるため、ユーザーの入力のサポートにも配慮したフォーム作成が可能です。また、メール通知やSlack通知、Chatwork通知などの連携も可能ですので、問い合わせの発生や対応も、通知により管理しやすくなります。
FREEプランで利用できる機能は限られていますが、有料プランを使えば、フォーム作成数が多くなりますし、formranクレジットを非表示にできる他、Google Analyticsとの連携なども利用可能です。
有料プランは以下のようなものがあります。
プラン | FREE | BEGINNER | STARTER | PROFESSIONAL |
対象ユーザー | とりあえず無料で使いたい方 | 個人事業主や新規事業社の方 | フォームをたくさん作りたい方 | セキュリティやデータ出力など、本格的な業務プロセス構築に利用したい方 |
料金 | 0円/月 | 5,980円/月 | 12,980円/月 | 25,800円/月 |
有料のWebフォーム作成ツール
続いて、有料で利用するWebフォーム作成ツールを紹介していきましょう。
Qubo
Quboは、株式会社アーティスが運営するWebフォーム作成ツールです。直感的な操作で利用できるので、フォーム作成と管理を簡単に行えます。
特徴
Quboでは、以下の2種類のフォーム作成ツールが用意されており、目的に合わせて選べることが特徴です。
Qubo REQUEST:お問い合わせ・申し込み・応募・メールフォーム
Qubo SURVEY:アンケート・診断フォーム
作成したフォームは、Webはもちろんスマートフォンにも対応していますので、ユーザーにもストレスを与えません。
また、14日間使える無料体験版も用意されています。無料体験版の利用が終わっても有料版への自動移行はありませんので、トライアルとしても安心して使えます。
料金
プラン | Basic | Pro | Business |
作成フォーム数 | 1フォーム | 10フォーム | 20フォーム |
料金 | ・単月契約:2,750円/月 ・年間契約:19,800円/年 (1,650円/月) | ・単月契約:4,400円/月 ・年間契約:39,600円/年 (3,300円/月) | ・単月契約:7,150/月 ・年間契約:66,000円 (5,500円/月) |
Tayori
Tayoriは、株式会社PR TIMESが提供するWebフォーム作成ツールです。情報収集から蓄積・共有できるので、業務効率アップが期待できます。豊富なテンプレートを利用可能で、アンケートなどのデータの整理を目的とした運用にも利用できます。
特徴
受信箱でステータス管理やタスク振り分けができるなど、チームでも効率的に管理・運用できます。FAQ作成ツールは質問集を作れるだけでなく、社内向けの業務マニュアルなどにも利用可能です。
また、アンケート作成から集計などはシンプルな操作で完了させることができ、チャット機能も初期設定不要で簡単に設置可能です。
料金
プラン | フリープラン | スタータープラン | プロフェッショナルプラン |
対象ユーザー | 個人で試したい人 | 3人までのチーム利用 | 企業の利用 |
料金 | 0円/月 | 3,400円/月 | 7,400円/月 |
Formzu
Formzuは、フォームズ株式会社が提供するWebフォーム作成ツールです。20年の実績を持ち、問い合わせフォームや宿泊予約フォーム、商品注文フォームなどの作成が可能です。
特徴
Formzuは、PCやスマートフォンに専用フォームを作成できることはもちろん、ガラケー(携帯電話)のフォームにも対応しています。アクセスした端末の種類を自動的に判別して振り分けることが可能です。
また、条件設定によって項目の表示/非表示を使い分けられる機能などを備えています。プロフェッショナルプランでは、管理画面にアクセスできるIPアドレスを制限する機能を使えることも特徴です。
その他、PayPalやクレジットカード決済で支払いを同時に行うこともできるので、たとえば、イベントの参加申込時に代金支払いも行えるフォーム作りが可能です。
料金
プラン | フリー(無料) | パーソナル | ビジネス | プロフェッショナル |
対象ユーザー | 無料で使いたい(広告表示や一部機能の制限有り) | 500件までの投稿データの保存が必要な方(広告表示無し) | ご商売に利用される方 | 1,000件以上の投稿データ保存や、複数人での利用が必要な方 |
料金 | 0円 | ・3ヶ月:1,900円 ・6ヶ月:3,400円 ・1年:6,300円 | ・3ヶ月:3,300円 ・6ヶ月:6,600円 ・1年:12,000円 | ・3ヶ月:8,500円 ・6ヶ月:17,000円 ・1年:31,000円 |
用途を明確化してポイントを押さえたツール選定をしよう!
Webフォーム作成ツールの選択では、その用途を明確化しておくことが最重要ポイントです。用途を明確化することで、どのツールが最適かを判断しましょう。
Webフォームを単発で使うのであれば無料のツールでも問題ありませんが、長期的にデータ収集をしたり、蓄積したデータを管理したりするならば、有料ツールを使うほうが自由度も高いでしょう。
これからWebフォームを作成する目的にピッタリのツールを選択・検討してみてください。